ペントハウス

風邪が明けての鑑賞。久々の映画館(といっても10日ぶりだけど)ということもあってか、非常に楽しめた。

(以下ネタバレ)

全体的にホーンを使った音楽が心地よく、コメディ要素ももちろんあるけど今の世相を反映したビターな感じもある、好みのバランスの映画だった。

まず、ベン・スティラー演じる主人公のキャラがダウナー気味というのが何より好み。エディ・マーフィのハイテンションな感じと対照的ってのもいいバランスだった。あとは男勝りなキャラが合うティア・レオーニ、「プレシャス」でないガボレイ・シディベなどのキャストも魅力的。

お話自体は正直ゆるめなところもあるけれども、観ている間はさほど気にならなかったので良し。終盤、車をどうしたかを後で描く手法は「オーシャンズ11」を思い出した。あとは、計画に加わった全員が無罪とはならず、主人公だけ投獄されて終わる展開もこの映画が持つほろ苦さを象徴していたような。てっきりエンドロール後に後日談があると思ったのだけど、そのまま場内の電気が点灯したのでやや驚いた。