2017年に観た映画ベスト10

2017年は劇場で60本の映画を観た。昨年よりはいくぶん回復したものの、100本には程遠い。さらにNETFLIXオリジナルの映画も色々出てきて大変な状況。時間がなさすぎる。。以下は劇場で観た中からのベスト10。

  1. ナイスガイズ!
  2. ゲット・アウト
  3. ムーンライト
  4. ハクソー・リッジ
  5. ブレードランナー2049
  6. マンチェスター・バイ・ザ・シー
  7. LOGAN ローガン
  8. クーリンチェ少年殺人事件
  9. FOR REAL 必ず戻ると誓った、あの舞台へ。
  10. パッセンジャー

10位。中盤の展開にギョッとして、それ以来度々思い起こしては「自分ならどうするか?」とか考えたりしていた。終盤の展開には不満があったりするのだけれど、これは10位に入れようと思ったので。

9位。今年は、応援している横浜DeNAベイスターズ日本シリーズ進出を果たした歴史的な年になったので、今シーズンの様子を収めたドキュメンタリーを入れないわけにはいかない。チネチッタで観たのだけれど、ビールの売り子さんが上映前に劇場内を歩いていたりしてイベントとしても面白かった。

牯嶺街少年殺人事件 [Blu-ray]

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8位。観たいと思ってた映画がようやく観られた、そして何より面白かった、ということで。長尺なので膀胱が耐え切れずに途中席を外してしまったが、ブルーレイを買ったので一時停止しつつ観たい。

7位。ウルヴァリンの物語が持つポテンシャルを存分に発揮できたんじゃないかと思えた一作。ジェームズ・マンゴールド監督の作品はどれも結構好きなのだけど、「ウルヴァリン:SAMURAI」はイマイチだったのが今回は凄かった。

6位。つらい。つらい話。誰でも冒してしまいそうな、ささいなミスから始まる話。観ていて「あぁ。。」と唸ってしまった。とはいえ基本はコメディで笑えるところもあるという映画。

5位。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作では「メッセージ」も良かったけど、好きなのはこちら。物悲しさがなんとも。

4位。なんか順位が上がるにつれてコメント量が減っていっている気がするが。。とにかく見事な映画というか。主人公が一度崖を降りようとするが、助けを求める声に。。というシーンで泣いた。ちょっとここら辺は「め組の大吾」を思い出したりも。

ムーンライト スタンダード・エディション [Blu-ray]

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3位。おっさん二人の会話になぜこうもドキドキし、泣けてしまうのか。

2位。これはとにかくびっくりした。初めから終わりまでスキがない。あの家政婦の「No,No,No…」のシーンが強烈!

ナイスガイズ! [Blu-ray]

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1位。今年はこれが1位!というのはなくてとても迷ったが、思い出すたびに笑えるシーンがいくつもあり、それだけではなく話としても結構深いこの映画にした。続編希望!

バーニング・オーシャン

どうでもいいけど予告編のサムネイルとかポスターのマーク・ウォールバーグの横顔がデニス・クエイドに見えてしかたがない。

傑作「ローン・サバイバー」の監督・主演コンビということで期待していたのだけど、だけど。。
泥水が、どったんばったんおおさわぎ!(@けものフレンズ)までが長く、なんとも。おおさわぎして以降は加速度的に状況がひどくなっていく様子に見入ったのだけど。ただそれ以降に関しても、とにかく脱出するしかなくやれることはほぼないというのが、実際の事故がそうだったからと言われればそうなのかと納得せざるを得ない、、いやこれは別にドキュメンタリーじゃなく映画なんだからそれにしてももう少し何とかならなかったのかという、歯切れのない感想がだらだら続くことに。

次の「パトリオット・デイ」ではどうなるか。アメリカでは興行収入的にイマイチだったのが気にかかるけど。。

キングコング 髑髏島の巨神

2005年のピーター・ジャクソン版のがまだ記憶に新しい中(あれ長かったな〜とか)鑑賞。
キングコング」meets「地獄の黙示録」と聞いて、ふーむ、なるほどなるほど〜とか思いましたが「地獄の黙示録」観てない。。せっかくなので観ようと思うも、各種動画サービスにはない。近所のTSUTAYAにあるにはあったが、DVDしかなく躊躇。ということでAmazonで注文しました。。

キングコングの感想は、そりゃあ楽しかったです。サミュエル・L・ジャクソンキングコングのにらみ合いとか。キングコングと各種モンスターのどつき合いとか。ただもうちょっと島の全貌というか、今ここに彼らがいてここに彼がいるという位置関係を明確にしてもらうと、より楽しめたかも。数日後に島の北側にたどり着かなければならないという目標への到達度合いもよりわかりやすくなると思うし。

ジャッキー

飲み会よりこちらを優先。劇場内は数人しかおらず。まあ公開から日が経ってるし。。

冒頭の不穏な、沈んでいくような音楽が、ああロクなことにならないですよね知ってますという感じで良かった。

ジャッキーのアップがかなり多めで、かなり圧迫感のある、あまり周りが見えず追い詰められている感が出ている映像、はずなのだけど正直退屈してしまった。なんでかな。。

あとは暗殺シーン、最初の回想ではかなりぼかして描かれていて、まあそうかそこがメインの話ではないからなと思っていたのだけど後半にガツンとかなりはっきり描写されていてうぉっとなった。あれは虚をつかれた。

けものフレンズ

久々にがっつりハマったアニメになった。これはちょっとまとめといたほうがいいかなと思い書いてみる。

ネットで急に話題が広まってきた2月の中旬くらいに、ニコニコ動画で1話を試しに視聴したのがきっかけ。

1話の最初の部分は、正直どう観たらいいのかわからず困惑した覚えがある。途中で観るのをやめようかとも。
ただ終盤、サーバルとかばんの(いったんの)別れのシーンの演出の細やかさに気づいて、エンドロールで監督が「てさぐれ!部活もの」のたつき監督であることがわかり視聴継続決定。たつき監督の前作を観ているならもっと早く気がつくべきだったとは思うが。。

2話以降は、かばんが知恵を出してフレンズたちのやりたいことを叶えていくという流れが補助線となって、かなり観やすくなった印象。
加えて、これも非常に大きい要素なのだけど、ニコニコ動画のコメントによる面白がり方の多様化(あるいは一様化)も大きくプラスになっているかなと。

というわけでそこからはもうずっぽり、気づいてみれば以下の有様である。

BDも1巻は購入済み、他も購入予定である。「てさぐれ!部活もの」も3期全巻購入してるし、ヤオヨロズの思う壺。。

この作品の魅力のなかで、自分が特に感じたものは「情報の出し方のうまさ」。
この作品では、かばんが何の動物かを調べるために図書館へ向かうというロードムービー的展開となる。
とはいえ、かばんはしっぽや耳などの特徴のないフレンズであり、かつ道中先述の通りにヒトの知恵でもってフレンズの願いを叶えていくという流れもあって、観ている側としてはまあおそらくヒトだろうなという思いを抱きつつ旅を見守ることとなる。
だもんで、このまま図書館でヒトだと分かっても面白みがなく、むしろかばんやサーバルのリアクションとの差が生まれて冷めてしまう可能性がある。
そこを、その1つ手前でサプライズ的にハシビロコウにヒトじゃないかと言わせることで、キャラクターと視聴者のリアクションを合わせることに成功している。(やっぱりハシビロちゃんの言う通りだったね!)
こういった、情報の出し方を工夫することで視聴者の感情をうまくコントロールすることに長けていたかなあと。

2017年3月公開の気になる映画

気を抜くと更新を忘れる。。。

「ラビング 愛という名前のふたり」(3/3公開)


「MUD」のジェフ・ニコルズ監督作。「ミッドナイト・スペシャル」はビデオスルー。


哭声/コクソン」(3/11公開)


「チェイサー」「哀しき獣」のナ・ホンジン監督作。


「クーリンチェ少年殺人事件」(3/11公開)


色々なところでタイトルだけ聞いてはいた映画が、ついにスクリーンで観られるかー。


「ムーンライト」(3/28公開)

今年のアカデミー作品賞受賞作。公開が早まった。