メッセージ

原作は読んだことがあり、どういう展開なのかは把握しているけど細部までは覚えていない。。というか原作は理解しきれず挫折した記憶が主。

(以下ネタバレ)

冒頭から流れる曲、ああこれどこかで聞いた曲だと思ったら「シャッター アイランド」でも流れていた「On the Nature of Daylight」だった。どちらも時間や記憶を巡る話という点では同じ、かな。シンプルなんだけど叙情的で良い曲だと思いました。

随所に挟まれる、主人公の娘のシーンが過去ではなく未来である、というのは原作を一応は読んだ身としては分かっていたことだけど、知らない人からしたらどう見えたんだろうか。
しかもその未来のシーンも、実は現在のシーンと同時並行に存在していて、未来から現在へ、現在から未来へ互いに参照し合う「非ゼロサムゲーム」のくだりはこの映画で一番面白いと感じたところだった。また、現在のシーンがメインでありながらも、時々未来のシーンから現在を振り返っているような感覚に囚われることがあって、同時並行感、あるいは「ウォッチメン」のドクター・マンハッタン感を味合わせる演出が素晴らしいんだろうなと。

ドゥニ・ヴィルヌーヴは昨年の「ボーダーライン」も素晴らしかったけど、本作も傑作でしかも次の「ブレードランナー 2049」も今年公開ってことで質・量ともに今凄いことになっている。いやーいいかげん「灼熱の魂」観ないとな。。