ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅

サイドウェイ」「ファミリー・ツリー」のアレクサンダー・ペイン監督最新作。
観終わって思うのは、サブタイトルがいまひとつ良く分からん。そういう話だったっけ、と思ってしまった。

(以下ネタバレ)
じいさんが宝くじが当たったと勘違いして、家から1000km以上も離れたところに賞金を受け取りに行こうとするのだが、という話。

スター俳優も出ないし美男美女も出ない、おまけに登場人物はじいさんばあさんばかりという、かなりリアルに寄せた話で、そんな中で「老い」とか「家族」とか描かれるので観ていて「うわーきっついなあこれ。。」と思ったのだけど、最後の息子の機転に少し救われたかなと。リアル寄りな話だけど、あの最後の行動によって生み出される「親父の凱旋」はリアルから浮遊していてああいいなあ、と。現実ではこんなことはまずしないだろうけど映画ではやってほしい、こういうシーンを自分は観たいんだと。まあ息子はお金を出しただけなんだけど。あと空気圧縮機をとある人の家から盗むシーンも同じく良かったなあ。ちょっと「サイドウェイ」の指輪を取りに戻るシーンを思い出した。あれほど緊張するシーンではないけどw