キャプテン・フィリップス

ポール・グリーングラス監督最新作となれば、初日に観なければなと。

(以下ネタバレ)
いやあ、トム・ハンクスのいい演技が久々に観られたなと。いつ以来ぐらいでしょうか。「キャスト・アウェイ」?さすがにそれはないか。

特に終盤、犯人たちが射殺された後の、喜びやら恐怖やら色々な感情がないまぜになった表情を、目隠しした状態で演じきっているのは単純に凄い。

あとは救出された後の手当を受ける長回しシーン。こみあげてくる感情を抑えきれずに嗚咽する様子が見事に表現されていて、やっぱりトム・ハンクスはすごいですよと。観てるこっちもグッときた。

そしてポール・グリーングラスらしさ全開の、まるでその場に居合わせたかのような臨場感のある演出。海賊とフィリップス船長たちの「乗るか乗られるか」な攻防は、そのシーンでかかっていたボーン・シリーズ的ストリングス炸裂な劇伴と共に繰り広げられることでこちらのボルテージは最高潮、ピークを迎えたのでした。いやあ凄かったあのシーン。
(てっきり音楽はジョン・パウエルだろうと思ってたけど違いました。。)

貨物船での海賊たちとの攻防は、正直もうちょっと観たかったなあと。ガラスを撒いて足をケガさせるシーンはどうしたって「ダイ・ハード」を連想したし、あんな感じで海賊をやっつけてくれるんですね分かります!イピカイエ!と勝手に燃えてたのだけど史実に基づいた話だから当然そんな展開になることはなく。いや後半も面白かったですけど。