パラノーマン ブライス・ホローの謎

日曜の夜に映画を観に行くってのはなかなかしないのだけど、この映画の上映が近くの劇場では終わりそうだったので重い腰を上げ行ってきた。

(以下ネタバレ)
まずストップモーションアニメということで観ているだけで楽しい。動きの素晴らしさはさすが「コラライン」のスタッフだなと。

ギャグも、例えばボロボロになった車にロックをかけるシーンとか、ゾンビが近づいてくる〜でも自販機の品物があ〜なシーンとかバッチシ笑わせてくれて良かったです。

お話としては魔女狩りがかつてあった村ということで、かつて特殊な能力を持っていたがために魔女狩りにあってしまった少女を、同じく特殊能力(ゴーストが見えて話をすることができる)をもつノーマンが、一度は彼女と同じ境遇にあいつつもやがて周りに助けを得ることで救おうとするのだけど、ああ彼女にもノーマンのように周囲に多少なりとも理解してくれる人間がいたらなあと思って切なくなったです。エンドロールを見て気づいたけど、彼女の声をジョデル・フェデルランドがやってたのかあ。ジョデル・フェデルランドといえば「サイレントヒル」で同じく魔女狩りにあう少女を演じてたりしたので、そこつながりでの起用なんかなあと思ったです。

切ないといえば、あの女の子を迫害した人間たちが呪いをかけられて成仏できずにゾンビ化していて、それもまた悲しいなあと。彼らがやったことは許されることではないが、300年もなあ。。彼らの哀しい目がなんというか、理解できない対象に対して抱く恐怖がもたらす罪の恐ろしさを強く感じさせてくれたというか。理解できないのはしょうがないにしても、存在自体認めないというのはいかんですよね。。何がというわけじゃないがそんなことを思った。