エンド・オブ・ザ・ワールド

スティーブ・カレル主演作ということで観てきた。なお全米ではコケた模様。

(以下ネタバレ)

  • 隕石により世界が滅亡するまであと○日、といった感じで、徹底して主人公目線で話が進んでいく。なので世界の状況がどうなっているかとかはテレビの画面でしか分からない。そういう意味では「サイン」とかと同じような感じ。個人的に好みの手法。
  • 世界が間もなく滅亡するという状況だからこそ、この映画の中で描かれる何げない日常がとても胸に迫ってくる。いつもの通りに、庭に芝刈り機をかける人とかは良かったなあ。自分も、なるべくいつも通りの日常を送りつつ、最後の時を迎えたいものだと思った。
  • 主演のスティーブ・カレルはやはり良い。奥さんに逃げられるってのがこんなに似合う俳優もいないかもしれん。キーラ・ナイトレイも、あまり好みのタイプではなかったのだけど良かった。
  • あれだけ暴動が起こっていたのに、いよいよ最後の日になると非常に静か、というのがなんというか、ああ多分そうだよなあとリアリティがあっていい。
  • 最後の最後、ドーンと隕石が落ちる音がする。最初は遠くの方で。次はかなり近くの方で。そのとき交わされる二人の会話。そして暗転。グッとこないわけがない。
  • あとは、突然画面の外から何かがやってくる、という見せ方がうまいなと。車のフロントに激突した飛び降り自殺者、殺し屋の一撃、など。