この空の花 長岡花火物語
とにかくすごいという噂を聞きつけ、上映終了間近ということで早速観に行ったのだけど。。。
やーこれはすごい!!とにかくすごいのを観た!!
なんというか、大林宣彦監督イズムが全編炸裂しまくっていて、160分がある意味あっという間!
生やら死やら、過去やら現在やら、虚やら実やら色々な境界を軽々と行き来しそしてそれらが画面の中で混ざり合う!!なにこれ!!すごい!!
以下、驚いたことや感じたことを箇条書きスタイルで。とてもふつうの文章にはまとめられん。
- 普通に演技していると思ったらいきなりカメラ目線でこちらに語りかけてくる。
- 男女の別れ話でのセリフ「戦争なんて、関係ないのに」「この雨、痛いなあ!」
- やたらキーワードがテロップで表示される。特に説明不要では。。と思われるところでもバンバン出てくる。既に知っている人物の名前もふつうにテロップ。
- 校内を一輪車で移動する生徒たち。そして無駄に一輪車の扱いがうまい!くるくる回ったりする。
- 2011年から1993年や1945年などと、過去と現在を縦横無尽に行き来する話。そして死者も過去を易々と飛び越える!死者と生者が肩組んで喜び合ったりしている。
- 実在の人物をモデルとした役柄が出てくるが、途中でそのモデルの人物も登場する!虚と実も踏み越えた!!
- 劇中劇(学校の演劇)があるのだけど、そこでは特撮やCGが乱れ飛び、どこまでが劇の演出なのか何なのかが分からない!!ここら辺りのシーンがこの映画の白眉で、焼夷弾の雨がアナクロな特撮で表現されていたり、B-29が飛んでいる音を女子生徒が「ぶんぶんぶん」となぜか蜂がとぶ的な表現をしていたり(「ぶんぶんぶん」とひたすら呟いている!)、もうこんな拙い説明ではさっぱり理解いただけないだろうがすごいっすよ!
- 個人的に一番驚いたシーン。2人が会話しながら歩いている。まず一方がアップで映される。(下の絵の矢印が進行方向)
そして、次にもう一方もアップで。
ん…?違和感が。2人が歩きながら向かい合って喋っていて、同じ左から右の進行方向というのはおかしいのでは…?と思っていると、次に2人が映って、
2人ともカメラ目線かい!!!!