ドラゴン・タトゥーの女

数ヶ月に一度の例の企画で。ちなみに原作未読、スウェーデン版は1作目のみ視聴。

そういえば先週の「王様のブランチ」で「ドラゴン・タトゥーの女」の紹介がされてて、ダニエル・クレイグへインタビューしていた。そこでダニエル・クレイグが「デヴィッド・フィンチャーに役作りのため太れと言われて、スパゲティをたくさん食べさせられた」と「セブン」に絡めたジョークを飛ばしていた。インタビュアーには突っ込んでもらえなかったけど。ははは。

(以下ネタバレ)

まず何と言ってもオープニングシークエンス。「移民の歌」カバーをバックに、液体液体コード火液体花、的な。こう書くと訳わからんけど、とにかくカッコ良いです。口から虫(蜂?)が出てくるとこなんか、「スペル」を思い出しました。

そこからはもうあっという間で、上映時間が3時間近くあったが気にならない(若干尻には来た)面白さ。無駄なシーンも、多分ほとんどなかったんじゃないかと思う。リスベットはオリジナル版(ノオミ・ラパス)よりこちら(ルーニー・マーラ)のほうが好み。なんというか、突っ張ってはいるけど脆い感じが良く出ているというか。

基本的には調査調査調査と地味なシーンが続くのだけど、そこはデヴィッド・フィンチャー、見せ方がうまくて飽きることなく見られた。Macで写真をポンポンと見せていくところ(写真によるアクション)とか、リズムが良くて気持ちよかったなあ。

そして終盤の「エンヤ」。エンヤがすげーとこで使われてるというのは知っていたのだけど、実際目の当たりにすると凄かったなー。

エンヤと聞いて、とっさにこの曲が脳内を流れたけど映画で使われてたのは違った。

映画で使われてたのはこっち。

気になったのは、やはり途中のモザイク。モザイクが、なんというかもうモザイク然とした佇まいすぎて困る。ああ私たちは卑猥なものを大スクリーンで観ているのだという気持ちにさせられる。卑猥なものを観るために、座席予約をし映画館へ足を運びチケットを発券しコカコーラMを買っているのだなんということだという気にさせられてしまうのだ。