小学校時代の思い出

昨日の日記で、少しだけ小学校時代について触れたが、今日も少しだけ思い出してみたい。ウチの近所に住んでいた、T君という少し頭の弱い子(とはいえ俺の二つ上)と、小学生の頃はよく遊んでいた。俺がT君の家に行ってゲームをする、というのが基本スタイルだった。T君の家には、ウチにはないファミコンソフトがたくさんあったので、暇さえあれば遊びに行っていた。

 T君はよく、マリオ3で開始早々Bダッシュクリボーに全力でぶつかったり、ロックマンで「はああぁぁ」と奇声を上げながら針の山に飛び込んだり、といったパフォーマンスを見せてくれたりした。とは言えアクションゲームの腕前はなかなかで、これらのゲームもスイスイとクリアして見せたりしていた。

 時にはT君の家の周りで追いかけっこもした。しかし俺が必死で逃げていると、いつしかT君の姿は見えなくなっていて、どうしたんだろうと家の中に入ってみるとゲームをしていたりした。その日はそれで終わった。

 というのは割とよくあることで、結構T君には振り回された。T君を俺の家に呼んで遊んだこともあったが、T君がいたベッドを、T君が帰った後見るとそこが黒くなっていた。どうやら靴下が半端なく汚れていたようで、それ以後T君を呼ぶことは出来なくなってしまった。その黒ずみは、今もそのベッドに残っている。

 とはいえ、あの頃ほど遊ぶのが楽しかった時期はなかった。夏休みにはほぼ毎日T君と遊んでいた。しかし学年が上がると、段々T君とは疎遠になっていった。そして俺はプレイステーションを買ってもらい、もはやファミコンに対する興味はなくなっていた。ただはっきり言えることは、あのT君の家で、T君とゲームで遊んだ時のような興奮は、それから感じることはなかったということだ。