マンガを買う基準

 ここ最近は、あまりマンガの単行本を買っていない。新刊が出れば買っていたものも、値段に見合う面白さがないんじゃないかと思って買わなくなった。ナルト、ワンピース、無限の住人、20世紀少年、バガボンド…もはや本屋で新刊を見つけても、心動かされることはなくなっていた。

 「値段に見合う面白さ」という基準を作ってしまったがゆえに、気安くマンガを買うことは出来なくなってしまった。もともとケチで出っ歯なので、本をたくさん買うほうではなかったのがさらに財布のヒモがギチギチになっちゃって、さらにマンガの立ち読みすらしなくなるという事態に陥った。つーかこの「値段に見合う面白さ」っていう基準がめちゃ曖昧だってことに最近気付いてビックリした。

 例えば「よつばと!」なんて結構面白いのに「じゃあこれ買う?」とウチの出納長が尋ねてくると「ハア?」ということになる。例の基準が出てくる。「でも面白いんでしょ?」と出納長が言うと「いやこれは値段の割に軽いから…てか夜は肉食いたい」と返してしまうわけだ。「よつばと!」はその「軽さ」が魅力なんじゃないか?いつの間にか面白さの基準がおかしくなってきていないか?(余談だが、最近まで「よつばと!」の発音が分からなかった。ニュアンスとしては「四ツ鳩!」という趣で読んでいたが表紙に「YOTSUBA &!」と書いてあるのを見てようやく事を理解した。)

 といったことを考えながら暴君ハバネロを食べていた。辛い…誰だ「辛」に一本足すと「幸」と言ったヤツは。辛いよ!暴君!この暴君!でもうまい。