ヤング≒アダルト

早くも公開が終わりそうな雰囲気だったので、ヒット中の「TIME」をほっぽって観てきた。

(以下ネタバレ)

主人公のメイビスが取る行動の痛さに、なかなか直視することが難しい映画だった。それが最後に爆発する例のパーティーのシーンはたまらん、たまらんかった。もう帰れよお前、おい酒はいいから帰れって、と思いつつ。ただ、いっちゃえばこれが彼女にとっては高校時代から抜け出すためのチャンスであった、ということではあるので、もう全部ブチまけてしまえよとも思った。ゲーゲーいってる人を「全部吐き出しちゃえば楽になるよ」と介護してるみたいな心情。

そして最終的に、過去からようやく抜け出すことができた、マットの妹との会話シーン。ここは非常に重要で、どうやらこの妹さんは昔のメイビスを象徴している、らしい。過去の自分と対話することで客観的に自分を見つめることができた、と。だもんで、妹が「こんな田舎はいや。あたしも都会に連れてって」というと「あなたはここにいなきゃダメ」とメイビスが言う。過去の自分は、大嫌いな魚臭い田舎に置いていく。そんな決意が見えたような一言だった。