スラムドッグ$ミリオネア

特に何も言うことがないくらい面白い。

(以下ネタバレ)
といいつつ書くが。とにかく密度が濃い。途中時間を確認して、えっまだ30分しか経ってねえのと思った。

2回、泣きそうになったシーンがあって、ひとつはベンジャミン・フランクリンのくだり。あの盲目にさせられた少年と主人公が出会うところはぐっときた。「僕は運が悪かった」ってなんという諦観か。ジャマールと彼の対照さ加減。あそこらへんはもう駄目だった。

そして終盤ね。ラティカに携帯を渡す兄貴、そして主人公に残されたライフラインはテレフォンのみ…ってそりゃかかってくるでしょうよ!という鉄板な展開にぐっときた。2000万ルピーの問題がそれって少し簡単すぎやしないかというくだらん思いが頭をよぎったがそんなことはどうでも良く。いやー面白かった。

ただ、それでも今のところの今年ベストは「グラン・トリノ」なんだよなあ。面白さはどっちも同じくらいで、好き度が若干「グラン・トリノ」に軍配、というところか。まあ同率ベストでもいいけど。