グラン・トリノ

思い出すだけで胸がいっぱいになるくらいの傑作。

(以下ネタバレ)
笑えて泣ける素晴らしい映画、って書くと非常に陳腐だが、そうなんだから仕方ないというか。クリント・イーストウッドの立ち居振る舞いが魅力的過ぎる。ウ〜、と犬のように唸るのにはいちいち笑ってしまうし、血まみれの手を気にする風もなくタバコを吸うカッコ良さにはズギュウと痺れる。タオを何かにつけ泥棒と言うしつこさ加減が良かったなあ。

一番印象に残ってるのは、コワルスキがタオのデートに「車を貸そう」と言うシーン。あの72年型グラン・トリノを。もうそこで泣きそうになった。冒頭の彼ならそんなことありえないわけで。その心境の変化が伝わってきて、泣きそうに、てかちょっと泣いた。

ラストは言うまでもなく。あーもう一度観たい、観よう。