フロスト×ニクソン

何度も観ようとして挫折してきたが、ようやく観られた。

(以下ネタバレ)
結末が分かってるのにこの面白さは何だ、と。「ワルキューレ」とはそこが違った。

まず、ケビン・ベーコン数でおなじみのケビン・ベーコンが出ていて少し驚いた。

本編でも言われていたが、インタビューはまさにボクシングといった感じ。テープチェンジがゴングで、プロデューサーがトレーナー。次のラウンド=インタビューの指示を出す。

フロストは全財産を投げ打っている割に、あまり追い詰められた感じがないな、もっと切迫した方がインタビューにも迫力が出るのではなかろうか。と思っていたら、3日目終わりのフロストはものすごくやつれていて驚いた。そしてホテルでの悲壮感もすごい。「なぜ俺を止めなかった」とか言ってた。やはりニクソン相手ではな…というか1つの質問に23分も話すニクソン凄い。その話はその話で聞いてみたいもんだが。

そして例の電話があってからの大逆転。結果は分かっていても、罪を認め謝るニクソンの姿に、ニクソンのあの表情のたっぷりとした間に痺れた。