アキレスと亀

(ネターバレ)


全編たけしが出てるのかと思いきやそうではなく、少年期、青年期と描かれた後に中年期のたけしが、唐突に、本当に唐突に登場する(ここで笑った)流れとなっている。

主人公、つまりたけしのことだが、彼は、絵や芸術のことしか考えていない。それは、例えば、義理の母の血まみれの死に顔を、部屋の壁に描いたりするところに現れている。こういうブラックなシーンが結構あって、個人的には楽しめた。でも、父親が首を吊って自殺しているのを子供の時に見て、その光景を後にどっかの商店街のチラシの絵(衣料店のチラシだったかな)として描くシーンは、笑いつつもゾッとしてしまった。くるっとる。

他にも黒いシーンはいくつもあって、それを列挙していきたいんだが、まあいいや。とにかく面白かった。