フェルマーの最終定理


フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)


証明不可能と言われていた、フェルマーの最終定理に挑んだ人たちの話。特に、最終的に証明を成し遂げたアンドリュー・ワイルズの物語を中心に書かれている。また、数学の歴史が大まかに分かるようになってるのが嬉しい。ピュタゴラスからオイラーガロアなど、数々の有名な数学者の名前が出てくるのを「うほっ」と思いながら読み進めていた。

「暗号解読」と同様、まるでフィクションのようなドラマティックな展開がたまらず最後まで一気に読んでしまった。確か読んだのは昨年の内定式の帰り、東京駅で夜行バスを待ってるときだったな。
読み終わって思ったのは、世界中で完全に理解しているのは5、6人だろうとまで言われているフェルマーの最終定理の証明を、読者に何となくでも分かった気にさせるのは大変なことだ、てこと。それだけでなく、作中には複素数とか素数とかも出てくるんだがそういったものの説明も分かりやすくされてあって「うほっ」と思たです。