それでもボクはやってない

二時間半、飽きなかったー。満員電車嫌だー。4月から確実に経験するので嫌だー。

以下はラストを観て思ったことを何となく書く。







ラスト、判決に至った理由を裁判官が読み上げるなか、主人公のモノローグでこの映画は終わる。それを観て感じたことは、主人公は孤独だ、ということ。助けてくれた人たちはたくさんいる。母親、友人、別れた彼女、弁護士、同じく痴漢冤罪に苦しむ人々。彼ら彼女らがいなければ、裁判を戦ってはこれなかった。でも、真実を知っているのは、主人公だけだ。モノローグでも言っていたとおり、彼を裁けるのは彼だけだ。裁判官が彼に下す判決は誤りであり、とりあえずのものに過ぎない。裁判所とは、真実を明らかにする場ではなかった。それを知ったときの彼の孤独。この孤独を描くための二時間半だった、と言ってもいいんじゃないだろうか。