クーデター

最初は特に観るつもりがなかったけど、時間が合ったのとネットで多少評判になっていたので観た。結果当たりでした。

(以下ネタバレ)
仕事のために某国に引っ越してきたアメリカ人一家がクーデターに巻き込まれ、暴徒と化した民衆からひたすら逃げ続けるという映画。

その緊迫感っぷりがかなり凄くて、どんどん人が死んでいく。主人公一家は色々あって何とか逃げ続けることができるのだけど、それをご都合主義とはあまり感じさせない緊迫感のある演出が凄いなーと。

一番びびったのは、銃を持った暴徒が迫るなかで、ビルの屋上から隣のビルへ飛び移るシーン。自分だけ飛ぶならまあしょうがない(それだってすごい嫌だけど)が、娘は飛べそうにないからえいやと放り投げろという解は思いついても実行できる人間がどれくらいいるのか、などと思ったりした。何とか一家全員飛び移ることに成功するんだけど、その後に続こうとした見知らぬおっさんが、飛んだ瞬間にきっちり足に銃撃を受けて落ちていくさまを描いてくれたりしてイヤらしいですよ。。この映画は。。

あとは背景にある、水道事業の民営化がことのきっかけというのもリアリティがあって怖さに説得力を持たせているような気がした。鑑賞の途中便意を催して一時退出してしまったこともあり、水道のありがたさはより身に沁みて感じたのだった。