ゴーン・ガール

TOHOシネマズ日本橋のTCXで鑑賞。場内かなりの入り。出口と反対側の席だったので、途中トイレに立つの面倒だな。。と不安だった。が、2時間30分以上の長尺があまり気にならず、私の膀胱も暴れることなくすんだ。

(以下ネタバレ)

  • 風邪をひいていたのだけれども、とにかくそれがあまり気にならないくらいに面白かった。デヴィッド・フィンチャー監督は相変わらずの意地悪な笑いをたっぷり仕込んでくれていて、大笑いという感じじゃなくひきつりつつ笑う、いや笑うしかない感じが良かったです。
  • ロザムント・パイクは「サロゲート」でのアンドロイド演技が印象的というか、もともと美人だけどどこか取り付くしまのない印象があって、それがアンドロイドに合っているなとは思っていた。今回はその冷たい印象、何を考えているのか見えてこない印象がフルに生かされている。
  • あとはベン・アフレックも特有のヌボーとした感じ、スキのある感じが役に合っていてこちらもハマってたなと。
  • オープニングのクレジット、スーッと他の映画と比べると結構な早さで消えていく。しかもクレジットが画面の右下やら左上やらに次々と現れては消えていく(Gone)ので追うのに必死、ってか追えない。
  • 内容は方々で語られている通りの、まあ逆少子化対策的というか結婚って大変だなとかもっと広い意味で他者とどう付き合っていくのかとかを観終わった後延々と考えさせてくれるものだった。テーマ的な話はまあいいか。
  • ロザムント・パイクが身を隠した先で出会った男女に金を巻き上げられるシーン、「うがー」つってめちゃ悔しそうに枕に顔をうずめるシーンが一番良かったかな。あそこ微妙に引きで撮ってるのもおかしみを増していた。
  • あーでもやはりロザムント・パイクの首搔っ切りシーンも素晴らしかったな。すごく陰惨なシーンで不吉に鳴り響く音楽も含め怖いシーンではあるんだけど、同時に奇妙な爽快感もあるという。このシーンに限らず、なぜだかロザムント・パイクのキャラクターに対してはあまり不快な印象を持たずに済むというのも、並みの監督だったら到底できないバランス感覚なのかなと。